本気でぶつかりたい相手。

今まで多くの人と関わってきた。喧嘩も沢山した。小さい時は割と気の強い性分だったので、謝ることを知らなかった。
高校生ぐらいになると、穏やかで優しい友達に囲まれ、荒んだ心は穏やかでいられた。仮に沸き立つ感情がどこかに発生しても、まだ知らないふりをして一人でやり過ごせた。
大きくなれば、感情の表現の仕方は上手くなるとそう思っていたのだが、不器用な私は、抑えることと表現することのバランスが難しく、時に思うがままに形のない感情を振りかざした。喧嘩と呼べるかも分からない。一方的な感情の吐き出しにすぎなかった。ごめんなさいなんて心のどこにもない、悪いとさえ思わなかった。
後になって、自分のことが、言葉の重みが分かることはある。早いか、遅いか、分からないけれど、後悔するのだ。
他の誰でもなく、あなたに分かっていて欲しい。そんなどうしようもなく、わがままで切実な願いを、どうして口にすることができる。もっと心の中の、言葉を知って。そして少し、私にも分けて。明日になっても、忘れないから。